風になれ!! 番外編

作:AC04アタッカー

先程届いたダンボール。
梱包を解いた中身は色とりどりの「W-WASP!!」ロゴ入りアパレル商品だった。

トライアル会場では5人全員が揃いの衣装に身を包む事を考慮し、露出も少なく比較的大人っぽい物を選んだ。

だが……

「は、はいれぐより凄い……」

キヌは思わず唾を飲み込む。
横島除霊事務所の女性スタッフ達は一通り試着を済ませ、各々の用事の為別室に移っていた。
今は一人だけ……。

「せ、せっかくだしチョット着てみようか、な?」

誰もいない部屋で誰に問いかけているのだろうか?
きょろきょろと辺りを見回し……

「……誰もいないよね?」

周囲を確認するとそのコスチュームを握り締めた。



−しばらくお待ち下さい♪−



「うわー・・・・・・(真っ赤)」

等身大の姿見の中に立つ自分を見て、顔面の温度が急上昇する。
着ける前から露出の多い衣装だとは思っていたが……

「こ、これで人前になんか立てないよぅ〜!!」

もうこれは露出が多いどころではない。
腕や足を覆ってはいるが、肝心の部分の面積が極端に少ない。
過激なまでに肌を晒している。

「……でも」

女性は身に付ける衣服で性格も豹変する。
頬を紅潮させながらも普段では考えもしない言葉が口をついた。

「この格好で横島さんに迫ったらどうなるかな?」

コスチュームと揃いのパラソルを広げ、再び姿見の前に立つ。
あまり大きい方ではない胸もこの衣装なら全く問題ない。

次第に大胆になっていく思考。
姿見の前でグラビアアイドルのようにポーズを取ってみる。

「わっ! これはちょっとやりすぎかしら!?」

「うーん、やっぱりパラソルは開いていた方が……」

独り言も先程の辺りをはばかる様なものから普段の会話程度まで音量が上がっている。

「このポーズで走り終えた横島さんを出迎えて……」

作り笑顔ではなく、ごく自然に笑顔が浮かんだ事に満足を得る。
もはや衣装の過激さなど微塵も感じていない。

ふと視線を感じてそちらを見ると、呆然と佇む横島がいた。
口を金魚のようにパクパクさせ、ゴクリと唾を飲み込む仕草は滑稽だった。
だが彼女にあるのはこの世で最も愛しい青年への想いのみ。


「横島さん、どうですか? 似合ってますか?」

パラソルを広げ横島に向き直った彼女は、極上の笑顔を浮かべるのだった。



はっかい。様のホームページに掲載されているAC04アタッカー様の「風になれ!」番外編をご好意により挿絵ごと掲載させていただきました。はっかい。様、AC04アタッカー様、どうもありがとうございました。日々の疲れを癒すミラクルコンボでした。

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